前のページからの続きです。
なぜ文豪の写真は喫煙シーンが多いのか
前段の文を書きながら、なんとなく小説家や映画人、クリエイターみたいな人たちの喫煙シーンの写真が多いのか、自分なりに整理できた気がする。
1つめは、まず彼らが喫煙者であるという事実。喫煙が当たり前だった時代だからだ。彼らがタバコを吸い始めた経緯はいろいろだろうけど、小説家を志す前から政府による奨励の影響で手にしていたのかもしれない。でも彼らにとってそれが日常だったわけだから、写真を撮らせてもらうときにたまたま吸っていたなんてことは全然あり得るわけで。
2つめは、喫煙している場面を写真家や編集者がカッコいいと思って撮影したから。正直、クリエイターの作業といえば、何かを書いたり考えたり、誰かと話をしたりと、絵になるシーンは少ない気がする。そこにタバコが加わるとどうか。要素が増えて、写真のバランスはよくなることだろう。そして、なんとなくワルそうな雰囲気が出て、それをカッコいいと思っている世間だから、いい写真という評価になる。なんてこった。
考えてほしい。いまから何十年も前に、人々を唸らせる文章を書く力のある人なんて、インテリもインテリ、エリートもエリートなのではないだろうか。そんな人たちがワルぶっているように見えるためにタバコを吸う。政府の手のひらの上で。誰にもとがめられない安全圏でカッコつける。なんかちょっと……。
いや、カッコつけることは悪いことじゃないんですよ。タバコを吸うのもその人の自由。でもね、それをカッコいいものとして流布していたメディアはちょっとカッコ悪いよな。新聞社が撮る写真とか多いけど、新聞記者なんてのも当時はたぶんエリートだよね。その発想がちょっと中学生ぽいっていうか……。気分を害することを書いている気がするな、あの、ほんと申し訳ありません。でも、ひとつの意見として読んでもらえたらうれしいです。
なお、かくいう私も、喫煙者です。
タバコと酒に支配され（てい）た社会
本題の「なぜ文豪・文人の写真はタバコを吸っているものが多いのか」に無事、着地できただろうか。
タバコには税金がかかっている。お酒もそうだ。その税金は政府の蓄えになる。そのお金で社会がよりよくなるのかもしれない。でも、タバコは健康被害、お酒は飲酒運転や迷惑行為のもとになる。なんかほかの方法で税収をまかなう方法はなかったのか……。
あの、最初に引いた説がほんとのほんとに正しければの話ですよ。このあたりの真偽を自分で確かめずに書いたから、陰謀論みたいな記事になっちゃったけど、ここまで書いてきた見解は「日本政府が喫煙を奨励した」がホントのホントの場合ね？
でも、JT（日本たばこ産業株式会社）のサイトを見るに、事実ぽいね。こっちのほうが詳しい経緯が書いてあるので、納得感がある。
俺は喫煙者だけど、この記事は喫煙を推奨する記事ではありません。まぁ推奨しているようにはとても読めないと思うけど。
だからね、喫煙しているところをあまりカッコよく見せないでほしいかな。文豪もさ、三島由紀夫とか大江健三郎みたいに朝からバーベル上げて筋トレしてるシーンとかさ、そういう写真をいっぱい載せればよかったんじゃないかな。飲酒もそうかな。ちょっとTVCMは減らしていいんじゃないかな。なんかそういうのが、政府や企業を潤しているってのはちょっとマズい気もがする。
でも、街の居酒屋さんとかはそれでもってるところもあったりするから、一気になくなるとみんな生活に困ったりするんだろう。そのへん、かなしいかな支配されている感を感じてしまう。タバコと酒で楽しい時間。実際、ワルいことを共有することの楽しさや気分が上がることで楽しい時間は生まれているんだと思う。それを否定することはできないんだな。
まぁさ、不良への憧れみたいなのはさ、なんか別のものにすり替わらないもんなのかね。でも、俺も喫煙者だからなー。今度の記事では「なぜ私はタバコを吸うのか」について考えてみようと思います。
いつも好き勝手なことを書いてすみません。もう少しちゃんと勉強したいですね！
