中学、高校、大学と、男子がもっとも女子の目を気にする時期だと思う。なかでも、背中のニキビが治らないのは、本当につらかった。特にプールの時間、あれは、もはやトラウマだ。なぜ、俺だけ背中が汚いのか……。今ならわかる。少しの努力で、キレイな背中を手に入れられたはずだった。
背中のニキビを喜ぶ人はいない
「背中が汚い人が好き!」なんて女性は、いないだろう……。残酷だけど、価値観が大転換しない限り、そんな世の中はこない。男性からしても、そうだ。「女性なら当然背中がキレイ」だと思い込んでいる人も、たくさんいるはず。しかし、そんなことはない。男女関係なく、背中にニキビができやすい人は必ずいる。
俺もそうだ。背中が汚くて、プールの時間が本当につらかった。おまけに毛深かったから、それを見られるのも本当に嫌だった。そして、それを恥ずかしがったりしている様子が、また哀しさを漂わせるのだ。
「どうして俺だけ」という考えを抱く人間は、幸せになれないというが、抱かずにはいられない。10代のころから、そんな気持ちにさせられる。身体の美醜だけで。とてもつらいことだ。
今も、俺の背中はきれいだとは言えない。でも、10代のころほどのコンプレックスはない。やっぱり、大人になって、プールの時間がなくなったからだと思う(うそみたいな話だけど)。背中を隠して生きられるようになったからだ。
でも、10代のころの俺に教えてやりたい。少しでも、改善する方法があると。金もかからない、と。
背中の汚れは内側から洗い出す
背中ニキビも、大きくは体質に左右される。皮脂分泌が激しい人、毛穴が開きやすく詰まりやすい人。そして、思春期は皮脂分泌が激しくなる時期。ひどい人は、背中は白ニキビだらけになる(俺がそうだった)。
もちろん、俺も当時そんな状況をただ放置していたわけではない。背中をごしごし洗って、自分の手の届く範囲にはオロナインを塗っていた。オロナインは、悪化を防ぐという意味では、効果があったと思う。
しかし、そんなことをしても俺の背中のニキビは治らなかった。どうしてだろう、今なら理由がわかる。
俺は、中学高校と、スポーツをやってなかった。スポーツも苦手で、汗をかくことがあまりなかった。社会人になって、運動不足解消のためにランニングを始めた。俺は、そのとき汗をかくことの気持ちよさを初めて知った。そして、肌の変化を感じたのだ。
「えぇ~……」と、ひとりで洗面所で声を漏らしてしまった。ぽつぽつと皮脂が詰まっていた二の腕の毛穴が、明らかに減っているのだ。背中もそうだ。ざらつきが、少しづつ減っていったのだ。
やはり、汗をかくことで、毛穴の汚れは落ちている。汗腺と皮脂腺は別らしいが、なぜか落ちている。それと、運動をして代謝が上がっているからだろうか、肌がふっくらと潤っている(気がする)。
部活をしてなくても背中がキレイなやつもいる
今思えば、わかりきったことだったのかもしれない。それでも、10代の俺は、汗をかくことをしなかった。なぜだろう。
同じ帰宅部の連中でも、背中がキレイなやつはたくさんいる。部活をやってても、背中が汚いやつもいる。だから、理由が解明できなかったのだ。確信がないことに、時間を割く気にはなりにくい。また、走るといっても、中学生だと同級生が近くに住んでいるので、走っているところを見られるのも恥ずかしい。
要は、運動部に入っていれば済む問題だったのかもしれない、俺の場合は。とはいえ、運動部に入るきっかけを逃してしまったのだ。協調性もなく、運動神経もない、ハナからそう諦めてた俺が、いけなかったのか。
俺みたいなやつは、いっぱいいるんじゃないか。そしてもし、背中ニキビに悩んでいるのであればぜひ教えてあげたい。
とりあえず、走ってきなさい。汗をいっぱいかくといい。背中のニキビは、完全に治りはしないかもしれないが、改善はする。悪いほうには絶対に傾かない。
ただ、日焼けには気をつけてな。俺は、走るときは日焼け止め塗ってる。10代のころは、こんがり焼けてるのも、かっこいいかもしれないから、気にしなくていいかもだけどな!
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