高いベッドは何が違う? 20万円のマットレスを買って感じた変化

マットレスのポケットコイルの数の多さが示すもの

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ポケットコイルは、それぞれが身体を支える点となる。ポケットコイルの数が多いと、支える点の数が多くなる。支える点の数だけ、体圧は分散され、身体にかかるベッドからの反作用的な負担は軽減される。つまり、楽に寝られるのだ。

ただポケットコイルの数を増やせばいいのならば、どこのメーカーも増やしまくるだろう。おそらく日本ベッドは、この大量のポケットコイルを配置するノウハウを独自に築き上げることで、他社にはまねできない製品を作り上げているのだろう。

20万円の日本ベッドのマットレス「シルキーシフォン」の寝心地は?

さて、改めて。俺が購入したのは「シルキーシフォン」というマットレスだ。シルキーポケットと同様に1,200個のポケットコイルを備えつつ表面の素材のモチッと感をアップさせた、少しいいやつだ。

日本ベッドのマットレスは、包み込まれる感覚というよりはしっかりやさしく支えてくれている感じ、というのが俺の感想。シルキーシフォンはそれに加えモチッとした触感で、リッチな寝心地を提供してくれる。

以前のベッドは、慣れていたこともあり当時はストレスを感じていなかったのだが、シルキーシフォンに変えてから気づくことはいくつかあった。

まず、寝つきがよくなったのは間違いない。ベッドに入ってから眠りに落ちるまでの時間が短くなった。不思議だけど事実だ。高いベッドに寝ているからという意識も働いているかもしれないが、とにかくベッドの上の居心地がよく、楽なのだ。モチッと感によるものだろうか。

そして、腰の痛みや冷えが改善した。以前は、冬場などはマットレスと腰のあいだに隙間ができて寒かった……。腰に手をおいて、温めてから寝るようにしていた。目覚めたときは腰が少し冷えていて、デスクワークが長引いた日などは腰痛が発生することもしばしば。高いマットレスに変えてから、それがなくなった。

腰の話については、先のポケットコイルの数の恩恵だと思う。身体のかたちにあわせてコイルが沈んでくれて、すきまなくマットレスが接触してくれているおかげだろう。これは理にかなっている効果のはずだ。

俺が実感した効果は以上。「それだけ?」と思うかもしれないが、けっこう劇的な変化だと思う。これからの日々で毎日寝るわけで、睡眠時間の確保にもなり、腰痛の改善にもなるわけだから、すごい効果だ。

高いマットレスを買う価値は大いにある!

このブログでは美容や健康の話を書いているわけだが、睡眠も大事な要素である。睡眠の質を上げるには生活習慣の改善がひとつ。もうひとつはベッド、すなわちマットレスの改善。今回は、それについて書かせてもらった。

マットレスの改善は生活習慣よりも簡単に変えられることでもある。しかし、よいマットレスは高価なものである。そこに躊躇している人が多い気がする。俺もそうだった。

でも安心してほしい。俺は20万円のマットレスを買ったが後悔はしていない。ベッドフレームにもこだわったのは少しやりすぎかと思っているけど……(ベッドフレームも合わせると40万円近く金を使った)。

20万円はちょっと高いかな。すまん、簡単に勧められる値段ではなかった。でも、ちゃんと百貨店や寝具店やショールームに行って、すべてのマットレスに寝て決めた結果だから。上を見ると、もっと高いマットレスもあるんだぜ。

つまり、高けりゃいいってわけじゃない。自分に合ったマットレスに出合うのがいいわけよ。だから、マットレス探しにはたっぷり時間をかけてほしい。そこで高いマットレスの良さを実感すれば高いマットレスを買うといい。中途半端な寝心地の中途半端な値段のマットレスを買うより、気に入ったら高くても妥協をせず、勇気を出して買ってほしい。

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