タートルネックはエラそうに見える?
これはある。テーラードジャケットなんかと組み合わせたときは、マジでエラそうに見える。仕方ない。俺もいまだにエラそうに見えると思っている。スティーブ・ジョブズのせいか、意識高いおっさんたちのせいか(なんとなく浮かぶ人はいるが)。
ひとつ考えられるのは、年齢ってけっこう首に出るんだよね。だから、タートルネックはそれを隠すのにも便利だったりする。ちょっと下の記事でも書いたから、もし暇があったら読んでみてもらえるとうれしい。
だから20代とか30代が着ると、分不相応に見える感じはわかる。俺も遠慮する部分があった。でも、ここも着こなしでクリアできる。カジュアルな被ってみるといい。
ニットキャップなんかいいんじゃないだろうか。ちょっとやぼったいくらいのニットキャップをかぶれば、タートルネックの妙にクリーンな印象を崩せてバランスがとれる。
あとは女の子の着こなしに学んでみるといい。最近のストリートだと、ビッグシルエットのダウンなんかに合わせてるよな。このとき、ハイゲージのニットじゃなくてローゲージ、少なくともミドルゲージのニットを選ぶべきだ。セーターは、目が細かくなるほどフォーマルな印象になっていくものだから。
バカ売れしたGUのタートルネックのセーター
実は、この冬にGUから傑作と言われるタートルネックのセーターが出た。それは、ローゲージタートルネックセーター。これ、毎年出てるのかな。
ユニセックスのサイズ展開で、基本的にはルーズなシルエット。名前の通り、ローゲージのセーターだからカジュアルな印象のアイテムだ。定価は1,990円かな? なかでもブラックは汎用性抜群の色だからどんどん品切れになった。
さっき、アクリル85%・毛15%のセーターがあるみたいなことを書いていたけど、そえがこのローゲージタートルネックセーター。この価格でちゃんと毛を混紡しているところが、さすがファーストリテイリングといったところ。ほかのメーカーじゃ、ナイロンを使っているところだ。
毛15%のおかげで、セーターとしての風合いも残せている。それでいて、アクリルベースなのでソリッドな印象だから、ストリートにマッチする質感に仕上がっている。
スウェットに近い感覚で着られるのがうれしい。それでいてチャレンジャーが少ないタートルネックだから、ファッション感度が高い人を中心に広がっていったんじゃないだろうか。
次の秋冬もGUがローゲージタートルネックセーターをつくるかはわからないけど、タートルネック入門にはうってつけの商品だったわけですね。はい。
【結論】タートルネックを着こなせる人はおしゃれ
以上、個人的な見解をばーっと書いたわけだけど、タートルネックへの抵抗を少しは払拭できただろうか。
ダサいとか気持ち悪いとかおっさんくさいとか、そういうふうに思われているアイテムほど、周りと差別化できる可能性を秘めている。ダサい、流行っていない服を、今っぽく着こなす。おしゃれの楽しみ方のひとつじゃないかな。
だから俺は、タートルネックを着ている日は、周りと違う恰好をしているという意識で、いつもよりコーディネートがキマっていると思える。そんな角度から、コーディネートを考えてみるとちょっと毎日がおもしろくなるかもしれませんね。