Paraboot「Adonis」のサイズ感
パラブーツのアドニスは、百貨店とかセレクトショップとかにはあんまり置いていないから、Parabootの直営店に行くのが確実だ。といっても、どこにでも直営店があるわけじゃないから、行けない人はこの記事を読んで少しでも参考にしてもらえれば幸いだ。
サイズ展開はUK5.0~9.5。23.5~28.0cmの展開だな。24cmとか24.5cmが最小サイズっていうメーカーもあるから、比較的サイズ展開は豊富だ。ウエストンとは異なり、ワイズは選べないから一択だ。
では、ワイズはどんな感じなのか? 履いてみた感じ、Dワイズほどだが、わずかにE寄り。うん、E寄りのDワイズって感じだ。けっこういいぞ。REGAL(リーガル)とかよりは、シュッとしてる。
とはいえ、ワイズが合ってる革靴よりはハーフサイズは下がるイメージだな。俺の場合はDの24.5cmを基本とすると、ParabootのAdonisでは24cmでフィットする感じ。
Paraboot「Adonis」の履き心地
履き心地はどうか。ちょっとくるぶしに当たる感じがあった。これは靴擦れするやつだな。でも、悪くないかな。許容できる。すげーフィットする!という感じでは断じてないけど。
少し歩いてみると、ワイズがやや広いせいか、サイドのアッパーが「カパッ」と開いて内側が見える感じ。わかるかな?
この「カパッ」となるのは、ゆとりがあるせいもあるけど、しっかりソールが返っている証拠でもある。「GALAXY SOLE」の恩恵だな。なので、歩き心地は悪くない。ソールはラバーソールの割にはしなやかだ。
ヒールカップは、日本人向けに小さく作られている感はなかった。ここがちょっとだけ残念だけど、仕方ないね。海外メーカーにここは期待しちゃいけないんだけど、一度日本人向けのヒールカップを体感しちゃうと、やっぱり減点対象になっちゃうかな……。
ちょっと修行が必要そうだが、ソールの工夫がされていて履きやすいので、合格点をあげたい。毎度、偉そうなことを言って申し訳ないです。
ParabootのAdonisを購入しなかった理由
結局、買わなかったよ、アドニス。今回は、箇条書きで良かった点、残念だった点をリストアップしてみようかな。
<良かった点>
- カジュアル、ドレスどちらもいけるクラシカルなデザイン
- ゴツさも品もあり、返りの良さも担保されたGALAXY SOLE
- 「Praboot」のタグをあえて付けないシブさ
- 上質かつタフさも感じられる革
<残念だった点>
- 仕方ないけど日本人向けではないヒールカップ
- 自分には少し幅広だったワイズ
- 踝(くるぶし)にあたって痛い履き口
- 「GALAXY SOLE」を真横から見たときのゴムっぽさ
- 約8万5000円という高価格
はい。買わなかった理由の話なので、残念だった点について説明します。
おもにフィット、履き心地のところだね。これは、個人差のある部分だけど、俺はダメだった。許容できる人もいると思うから、多くの人は参考にできないかもしれない。踝の位置なんて、たぶん個人差あるよね。
では、絶対的な評価に近い、といってもここも好みだったり、お財布事情だったりすると思うから、あまり参考にならないかもしれない。「GALAXY SOLE」と価格のお話ね。
GALAXY SOLEをべた褒めしたいっぽうで、残念な点にも気づいた。好みかもしれないけど、横からみたとき、層としてソールの側面を見たとき、アッパーのレザーとの素材の違いが如実にわかるゴム感だったんだよね。ここに、上質なアッパーとのアンバランスさを感じてしまった。
そのハイブリッド感こそが、Parabootの真骨頂なのかもしれないけど、それはカジュアルにおいてだと思う。ドレス、ビジネスも射程に入れた「Adonis(アドニス)」においては、このParabootの魅力を生かしきれない、と感じた。
でも、ここは細かいしほんと誰が見るんだよってポイントだから、ふつうは大きな減点にはならないと思うんだけど、8万5000円も出して妥協したくないっていう、俺のせこさが働いてしまった。うん、8万5000円の革靴は高いよ。だから、もうちょっとの完成度を求めてしまった。
いろいろ言っておいて、買ってないのにあれですが、基本的にはおすすめです!! 購入するつもりだった人は、おすすめポイントだけ読んで、モチベーションを挙げてもらえればと思います!
ピックアップしているローファーは「これいいな」と思って選んでるし、定評のあるものを選んでいるつもりだから、前提として優れてるはずなんだよね。俺がケチで細かすぎるだけだから。で、今後は実際に買ったローファーの話も書くつもりなんだけど、いろいろ振り返ってるうちに「こっちを買っときゃよかったな……」って何度も思ってる。
そんくらい、魅力が拮抗しているローファーを紹介しているつもりです。そこのところは、恐れ入りますがどうぞよろしくお願いいたします。