美容や健康に良いとされている「お白湯」。俺も生活に採り入れてみようとお白湯生活を始めてみた。最初は身体が内側からあったまる感じに感動していたが、翌日には悲劇に見舞われることになった。好転反応というやつか、下痢が止まらなくなったのだ。たしかにお白湯は健康にも美容にもいいんだろうが、俺はダメだった。身体に合わない人もいることについて、ちょっと話したいと思う。
お白湯の効果(30代男性の証言)
俺が実感したお白湯の効果について、書いてみたいと思う。まずは、身体があったまるという点。冬の朝、起きてすぐにあったかいお白湯を飲むことで、とにかく身体があったまる。みんなが書いているように、身体が1℃あったまるだけで、免疫とか代謝がかなりアップするらしい(このへんの数字はちょっとあやしいから俺は書かないけど)。
そして、朝のうちに便意をもよおした。代謝が上がっているんだな、っていうか、胃腸の働きが活発になっているのは間違いなさそうだ。
仕事中、昼休みに飲む。外でランチを済ませたあとにオフィスでお白湯を飲むと、外気で冷えた身体がぽかぽかあったまる。だいぶ眠たくなるわけだ。
帰宅してお白湯を飲む。これもまた身体を内側から起こしてくれるような感覚をおぼえ、もうひと頑張りできそうになる。そして、トイレへ。このときから、少し便がやわらかくなっているような気がしていた。
夜、寝る前にお白湯を飲む。ベッドのなかでも身体はポカポカ。汗ばむくらい、身体があったまっているのを実感する。
この繰り返しだ。とにかく身体があったまる。冬場における効果はすさまじいものがある。そして、トイレの回数が増え、便がやわらかくなった。そして、いずれ下痢になる。
代謝があがることによる健康効果は大きいはず。たしかにこれは、身体にいいのはわかる。
お白湯による下痢はデトックス? 好転反応?
お白湯を飲んだ俺は、翌日から下痢が止まらなくなった。どんどん水っぽい下痢になるのだ。こわくなってネットで情報を調べてみると
「それはデトックス、好転反応ですよ! 2週間から1カ月続く場合もあります」
……そうですか。ちょっと辛いけど、好転反応とやらが終わるまで耐えてみようかと思い、2週間ほどお白湯を飲み続けた。しかし、下痢は以前おさまらない。
するとどうなるか、お尻が痛くなるのだ。前に一度、痔になったことがあったが、再発した。
お白湯→下痢→痔、という最悪の流れ
痔になると、トイレにいくのが本当につらい。しかし、お白湯によるデトックスか好転反応か知らないが、下痢がとまらない。このコンボはやばい。
ストレスになってお腹が痛くなってきた。こうなると、もうお白湯で健康とか、お白湯で美容とか言ってられない。精神的にくるものがある。
たぶん、痔持ちの方じゃなくても、ここまで下痢が止まらないとお尻になにかしらの支障をきたすだろう。みんな、これに耐えているのか? お白湯を飲む人たちは求道者なんだろう……。
お白湯で腸の動きを活発にしながら、正露丸で腸の水分量を調整してなんとかやりすごす、わけのわからない生活が始まった。もはや病人である。ボラギノールを塗りながら、なんとかデスクワークをこなしていた。
かくして、俺はお白湯を飲むのをやめた。すると、いっとき立って下痢もおさまった。いったい何だったんだろう。
結論:お白湯が身体に合わない人もいる
お白湯はたしかに身体にいいだろう。しかし、俺はダメだった。胃腸の性質と痔のせいで、お白湯生活を始めるハードルを越えられなかった。
お白湯は、冷たい水に比べると吸収の効率がいいらしい。それにくわえて胃腸の動きを活発にするわけだから、便をやわらかくする働きは想像できる。ふだんから便通のいい人は、もしかすると下痢になる可能性があるから要注意だろう。
振り返れば、一日600mlくらいお白湯を飲んでいた。この量をセーブすれば、お腹の弱い?人でもお白湯を続けられるかもしれない。
でも俺はもう、お白湯を見るだけでこわくなるくらい、トラウマになってしまった。憧れのお白湯生活は、あきらめることにしたよ。多くの人から万能だと支持されている健康法も、合わない人には合わないこともある、ってことですね。